| Shonandai MY Gallery 〔六本木〕
Room A MY ap.pr 2014   Room B 古市正彦 展▼
湘南台画廊 〔藤沢〕
宮崎文子 展    

2014.8.27(Wed)~9.1(Mon)
Shonandai Project
Shonandai MY Gallery × 南美術
Masahiko Furuichi
古市正彦 展 − ねむるまち
12:00~19:00(最終日17:00まで)
※会期中無休


長らく眠り続けるこの街の住人は、
ひとではなく鳥たちである。

絵の中の世界
もう使われることなく積み上げられた、木材の端切。住処を思わせるそれは、いつしか 鳥たちの格好の隠れ家となった。そして彼らは、この安住の住処から一歩も外へ出る事 (空を飛ぶ事も)をやめてしまい、くる日もくる日も、窓から外界の様子を窺うだけになってしまた。
我々人は、複雑な感情を持ち単なる動物ではなく、社会性をもった人間という存在になっ た。そして、ある一定のコミュニテーを持つ事で、その生活は向上されていった。しかし、他者との関わりに多くのメリットを見いだした我々だが、時としてコミュニティーからの逸脱を望む事もある。昨今話題となっている、引きこもりやコミュニケーション障害、対人恐怖症について、特別何かをいうつもりはない。何か言えるとすれば、もともと複雑な感情を持ち合わせっていたゆえ、その傾向は誰にでも現れる可能性があるのだ。 そう、我々は人であり人間でもあるという存在になったのだ。
 ここに描かれているものは、木材の端切をもとにした鳥の巣箱とも思える家々と、時々現れる鳥たち。動物たちの中には、巣を作るものもいる。しかし人間の様に、物理的に外界から身を守れる様な「家」を作れるものは、ほとんどいない。
犬、猫、そして鳥も、人間が人間の価値基準によって作り上げた小屋を与えられると、自分の住処として、意外にもすんなり受け入れてしまう。こう考えると生物には、繁殖だけではなく、安心や安息といったものも本能的に求めてしまうのではないかと、改めて思わずにはいられない。(古市正彦)

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